こんにちは、整理収納アドバイザーのりんかです。
前回の連載では、お片づけ中級者の方向けに、いろいろな収納タイプについてご紹介しました。
今回は、収納スペースにものをしまったあとのお話。せっかく部屋が片づいたのに、しばらくするとまた散らかってしまった。ダイエットと同じように、片づけにも「リバウンド」があります。
「リバウンド」って悪いこと?
お片づけを進めていく過程でつまずきやすいのが「リバウンド」した時です。
本屋さんで眺めてみると、「リバウンドしない片づけ」を謳う書籍もたくさんあるのではないでしょうか。ですが、私個人としては「リバウンド」は決して悪いことではないと考えています。
もともとは片づけが苦手でしたが、2年前に一度部屋をリセットすることができました。
今はこんな状態です。
ですが、ひと通り「片づいた」後も、何度もリバウンドを経験しました。もっと言うと、これからもリバウンドしてしまう可能性はあります。
リバウンドしてしまう3つの理由
では、どうして「リバウンド」が起こってしまうのでしょうか? 主に3つの理由が背景にあると私は考えています。
1.モノが多すぎる
ひとつめは、モノが多すぎることです。
自分では減らしたつもりでも、意外とまだまだ捨てられるものがあったりします。去年自宅を改装し、そのために久しぶりに断捨離をしたのですが、相当な数のものを捨てました。
時間が経てば好みも生活も変わる。その中で、以前は必要だったものが急に要らなくなることもあります。
2.収納が自分に合っていない
人によって合う収納のタイプは違います。自分の性格やライフスタイルに合わない収納方法で片づけを進めてしまうと、リバウンドが起こりやすくなります。
詳しくは前回の記事へ。
3.ライフスタイルが変わった
ライフスタイルの変化もリバウンドにつながります。
たとえば高校生から大学生進学、進級、新社会人になる…そういうライフイベントの変化で増えるものはたくさんあります。
ものが増えたのに収納がそのままだと、当然ですが部屋は散らかってしまいます。
リバウンドは「見なおそう」のサイン
さて、ここまでリバウンドが起こる原因についてお話をしてきましたが、簡単にまとめると、リバウンドは「お片づけ方法を見直してみよう」というサインなのです。
あなたの部屋がリバウンドしてしまったら、その原因が下の3つのどれに当てはまるかを考えてみましょう。
1.モノが多すぎる
2.収納が自分に合っていない
3.ライフスタイルが変わった
モノが多すぎる場合は、もう一度じっくりモノと向き合ってみます。収納が合っていない場合は他の方法を試してみます(詳しくは前回の記事へ)。ライフスタイルが変わった場合は、何が増えて、何が要らないのかを判断してみます。
面倒に感じるかもしれませんが、ここをクリアすると、もっと快適な生活が待っているはずです。
もしリバウンドしてしまっても、落ち込んだり、諦めたりせずに、「なぜリバウンドしたのか?」「どこが苦手ポイントなのか?」をしっかり考えてみましょう。
次回の連載では、いよいよ上級者編のお話です!
片づいた部屋をキープするための2つのポイント「リセット」「スタンバイ」についてご紹介します。