水道、光熱費…実家住まいのときは気にしていなかったけれど、自分で払うようになると「え、こんなにかかるの!?」とショックを受けることもしばしば。
仕送りやアルバイト代があるとは言え、使えるお金が限られている中で、水道・光熱費などの「固定費」はできるだけ節約したいですよね。
そもそも、大学生の一人暮らしの場合、水道・光熱費の平均はいくらくらいなのでしょうか? 2017年度の総務省統計局の調査によると、35歳未満の単身世帯の総支出の中の水道・光熱費はおよそ4.5%を占めます。約15.6万円の支出のうち、水道光熱費の平均価格は7000円ほど。
総務省統計局家計調査の2017年度 単身世帯 35歳以下 平均値
家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)III 総世帯及び単身世帯の家計収支
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy03.pdf
この調査には社会人も含まれているため、学生は収入がもっと少ないはず。そのため、大学生の一人暮らしの場合は、もっと支出における水道光熱費の割合が大きくなりそうですね。
さらに、電気代、ガス代、水道代、それぞれ平均でどのくらいかかっているかを調べてみました。
・電気代
平均2000~4000円
契約アンペア数や、住んでいる地域の気候により冷暖房を使うか、などによって変わります。
・ガス代
平均2000~5000円
契約するガス会社や、お風呂にお湯を貯めるかどうかでも金額は変わります。
・水道代
1000~2000円
ガス、電気に比べると全体的に安いようです。また、定額制のところもあります。
これらが電気、ガス、水道のおおまかな料金の目安。光熱費合計は5,000円〜9,000円になるので、使い方次第で月に数千円の差が出てくるようです。節約のコツをつかめば、今より水道・光熱費を安く使うことも可能です。そしてこうした支出を節約することが、一人暮らし全体の節約につながります。
せっかくの一人暮らし、できるだけ節約するワザを身につけましょう。電気、水道、ガスそれぞれの節約術をまとめました。
目次
電気代を節約する
まずは最も差が出る電気代の節約方法。以前こちらの記事でもまとめました。
(1)電気ポットではなく瞬間湯沸し器に変更
毎日お湯を沸かすという人でも、一人暮らしで家庭用の電気ポットを使用するのはおすすめしません。量を一人分にして、保温をせず、その都度少ない電力でお湯を沸かしたほうが経済的です。また、ガスコンロがある場合はヤカンで沸かしましょう。
(2)炊飯器の保温をやめる
炊飯器に一度ご飯を炊いて、ずっと保温にしたまま1日置いておく人がいますが、これはNGです。保温はとっても電力を消費します。ご飯を焚く場合は毎回1合など食べきれる量にして、炊飯器の保温をしないようにしましょう。
(3)冷蔵庫に料理を熱いまま入れない
余った料理を熱いまま冷蔵庫に入れると、冷やすのにたくさんのエネルギーがかかるため省エネではありません。熱いものは常温で1時間程度冷ましてから入れましょう。
(4)冷蔵庫はゆったり、冷凍庫はぎっしり
冷蔵庫の中身の入れ方についても気をつけましょう。冷蔵庫は冷気を循環させるため、物の間には隙間をあけてゆったり収納しましょう。反対に冷凍庫のほうは、ぎっしり敷き詰めたほうが効率良く冷えます。
なお冷蔵庫の設定温度ですが、冷やしすぎにならないよう、温度調整をして適温にしておきましょう。
✔ 設定を「強」ではなく「中」に
✔ ものを詰め込みすぎない
✔ 無駄な開閉をしない
✔ 開けている時間を短くする
(5)乾燥機は本当に必要なものだけ
洗濯機に乾燥機がついている場合は使い方注意です。電気代が洗濯に比べ6倍以上かかりますから、乾燥機の使用は減らしましょう。本当に必要なものだけを乾燥機にかけて、あとはすぐに干せば大丈夫です。また、乾燥機をまわすときに乾いたタオルを投入すると乾燥がスピードアップしますよ。
(6)エアコンはこまめに切りすぎない
エアコンはスイッチ起動時にもっとも電力を消費するため、エアコンを一度つけたらできるだけ切らないのが良いとされています。1時間以内の外出の場合は切らずに外出するほうが省エネということです。また、風量は弱よりも自動にしておきましょう。
夏の日中の電力消費は、エアコンによる消費が半分以上占めます!
使い方の工夫で省エネ・節約になりますよ! ※無理なく使用し、熱中症にご注意ください
✔月2回のフィルター清掃をしましょう
⇒目詰まりすると吸い込む空気の量が減り、冷やす力が小さくなってしまいます
✔扇風機の併用
⇒涼しい空気の循環に有効です
✔風向きは上向き・水平にしてみましょう
⇒冷気は下降するため、上向きにすることで効果的にお部屋を涼しくできます
✔室外機の周りを整理しましょう
⇒室外機の周りには物があると、排気がこもってしまいます
✔オン・オフを繰り返さない
⇒エアコンは設定温度に達するまでに大きな電力を使い、その後は比較的小さな電力で室温を保つため、頻繁なオン・オフは省エネにならないこともあります
(※資源エネルギー庁推計)
(7)部屋全体ではなく自分だけ冷やすor暖める道具をうまくつかう
基本的に足元があったかいと部屋の温度に関わらず暖かく感じることができます。セラミックファンヒーターや一人用サイズのホットカーペット、こたつなどがあれば、足元だけを省エネで暖めることができます。