一人暮らしで気になる出費のひとつが光熱費。その中でも洗濯は、洗濯機を動かすための電気代と、衣類を洗うための水道代の両方がかかります。
洗濯に必要な電気代、水道代を節約できれば、光熱費もおさえられますよね。そこで洗濯で節約する方法を調べてみました!
目次
洗濯にかかる電気代、水道代
1回の洗濯で必要な電気代、水道代はおおむね以下の通りです。
<洗濯機>縦型(一人暮らし用)
内容量:7kg 通常運転:1時間 消費電力:約52Wh 使用する水の量:92リットル
※水道代はリットルあたり約0.25円とする
電気代=約1.4円
水道代=約23円
光熱費=約24.4円
電気代=約21円
水道代=約345円
光熱費=約366円
電気代シミュレーター
https://enechange.jp/articles/calculation-electricity_cost
東京都水道局 ※1リットル当たりの料金出典
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/faq/qa-11.html
縦型洗濯機とドラム型洗濯の違い
新生活をはじめるにあたり、洗濯機を買う人も多いと思います。そこでまず気になるのが「縦型洗濯機とドラム式洗濯機どちらがいいのか?」ではないでしょうか?ここではそれぞれの特徴を紹介します。
<縦型洗濯機の特徴>
縦型洗濯機の大きな特徴は、洗濯槽に水を溜めて、かき回して洗うところです。メリットは高い洗浄力と、コンパクトな本体。一方で、乾燥する際には布が洗濯槽に張り付いてしまい、時間がかかったり、シワになりやすかったりというデメリットもあります。
<メリット>
・洗浄力が高い
・衣類を回して洗うのでたくさんの水が必要
・同じ容量ならドラム式より省スペース<デメリット>
・乾燥に時間がかかる
・シワになりやすい
<ドラム式洗濯機の特徴>
ドラム型洗濯機は、衣類を上下に叩きつけるようにして洗います。使う水の量は少なくて済みますが、一般的に縦型よりは洗浄力が弱いと言われています。ただ、仕上がりはシワになりにくいです。
<メリット>
・使う水の量が少なくて済む
− 縦型で洗濯に使われる水の量は平均100リットル。一方でドラム式洗濯機は平均80リットル。20リットルの差があり、水道代だとドラム式の方が一回当たり約4.8円(※)お得です。
※1リットル当たり0.24円で計算 東京都水道局
・乾燥の時間が早くて、衣類がシワになりにくい<デメリット>
・ドラムが真横だと洗濯中に開けられない
・場所を取る
縦型、ドラム式、それぞれメリットデメリットがありますが、「ドラム式は洗濯物を出し入れする際にかがむのが大変」という意見もありました。
単身用マンションの狭いスペースで使うなら、汚れがしっかり落ちて、コンパクトな縦型洗濯機を選ぶ人が多いようです。
洗濯代を節約する5つの方法
①ある程度まとめて洗う

まとめてたくさんの量を一度に洗ったほうが、水道代は節約できます。少量の洗濯物がでるたびに洗濯していたら、その度に水道代も電気代もかかってしまいます。
ただ、洗濯物の入れすぎは禁物。うまく洗濯槽が回らず、余計な電気代がかかります。8割程度におさえましょう。
②お風呂の残り湯を使う

洗濯にかかる水道代を節約する方法として、とてもメジャーな方法です。また、温かいお湯を使うことで汚れが落ちやすいというメリットもあります。残り湯を洗濯槽に入れるためのホースなども売っているので、活用してみてはいかがでしょうか。
③重い衣類を下にいれる

特に縦型洗濯機の場合、重いものを下に入れることで効率よく遠心力がかかります。するとスムーズに洗濯槽が回るので、電気代の節約につながります。デニムやシーツなど重いものは下に、靴下や下着など軽いものは上にいれるのがオススメです。
④コースや洗剤の量に気を付ける

一般的な洗濯コースは、すすぎが2回行われます。ただ、最近は「すすぎ1回」コース搭載の洗濯機も多いですよね。このコースがあるなら、ぜひ活用しましょう。
ただ、肌が弱い人は洗剤の残りなどで肌荒れしてしまう恐れがあるので、洗剤のラベルに書いてある使用説明をよく確認して、「すすぎ1回OK」な洗剤を選ぶようにしましょう。
⑤新型の洗濯機を使う

新生活の際には引っ越しの費用などもありますし、節約のために中古の家電を探す人もいるかもしれません。ただ、基本的に家電は新型のほうが電気代などが節約できる傾向にあるようです。
例えば同じメーカーから10年前の2010年に発売された洗濯機と、2020年モデルの縦型洗濯機(7㎏)。
一カ月当たりの電気代と水道代を比較してみます。
消費電力量:58Wh/電気代:約23.55円
使用水量:98リットル/水道代:約352.8円
消費電力量:52Wh/電気代:約21円
使用水量:92リットル/水道代:約345円
新型の洗濯機を買うことで、電気代は約2.55円、水道代は約7.8円安くなります。年間で考えると電気代は約30.6円、水道代は約93.6円の節約ですね。数年使うことを考えれば、やはり新型のほうがお得です。
さらに、洗濯の際に出る音(最新のものは昔のものに比べて静かな傾向)や洗浄機能、壊れたときの保障のことを考えても、新型を買った方がお得と言えるかもしれません。

洗濯で節約するためのポイントをご紹介しました。家事の中でも大きなウエイトをしめる洗濯。ちょっとした工夫で電気代、水道代を節約できるので意識してみてください。
ライター:松葉暁
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