通学や通勤において、定期券は必須アイテム。6カ月で購入してしまった方がお得なのはご存知かと思います。しかし、駅の窓口での支払いは一括購入のみ、まとめて支払うのが難しく、仕方なしに1カ月ごとに買われている人も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解消するべく、定期券での無駄な出費を抑えるテクニックをご紹介します。
■どのくらい変わる? 分割払いにしたときの金額
実際に分割払いをしたとして、どの程度金額が変わってくるのでしょうか?今回はJR東京からJR高円寺までを例にとって比較してみましょう。
1カ月で購入した場合は7,050円、6カ月の場合は3万8,050円となります。ということは、1カ月定期を半年購入すると……なんと4万2,300円。一括で買うよりも、6カ月間で4,250円も多く払うことになるんです。
では、クレジットカードの「後から払い」で購入した場合は、どのくらいの金額になるのでしょう。クレジットカードは基本的に金利手数料がかかるため、ここでは年利18%に設定して考えます。すると、3万9,999円(内手数料1,949円)となります。
一括で買うより1,949円高くなるとはいえ、1カ月定期を半年購入するよりも2,301円もお得になるんです。これを使わない手はありませんよね。
■そもそも、定期券はクレジットカードで買えるの?
安いのは分かったけど、どの線ならクレジットカードで定期券を作れるのか分からない。そんな人に向けて、どの鉄道会社でどんなクレジットカードが使用できるか、東京を走っている電車にスポットを当ててご紹介します。
JR東日本では、View、JCB、VISA、Master Card、AMERICAN EXPRESS、Diners Clubのマークがついているもの、東京メトロ、都営地下鉄、小田急線、東京急行線では、JCB、VISA、Master Card、AMERICAN EXPRESS、Diners Clubのマークがあれば使用可能です。また、各鉄道会社が出しているカードもあるため、日々の生活をよりお得にしたいとお考えの場合は、各社ホームページで確認してみてください。
また、西武鉄道はJCB、VISA、Master Card、AMERICAN EXPRESS、Diners Clubのほかに、SAISON、UCも使用でき、京王電鉄、京成グループ、東武鉄道、京浜急行電鉄、では、グループが出しているクレジットカードでのみ購入することができます。
ただし、特に注意してもらいたいのが、クレジットカードで定期券は購入できても、「後から分割払い」ができないものも含まれているということ。くれぐれも確認をしてから購入してくださいね。
■クレジットカードで分割払いにするには?
ここまでお得になるのなら、クレジットカードで分割払いしたくなりますよね。では、どのように分割払いにすればいいのでしょうか?
駅の窓口や券売機、ネットでは分割払いができず、一括となります。が、実際には分割払いの手続きは、駅の窓口で行うのではないんです。自分が持っているクレジットカードのウェブ明細などから、「後から分割払い」を選択すれば、定期券の支払いを分割払いにすることができます。
いかがでしたか?今回はクレジットカードで定期券を分割払いした場合、どのくらいお得になるかご紹介しました。6ヶ月一括購入するのはちょっと…と思っていても、分割ならお得に、手軽に支払えそうですよね。まだクレジットカードを持っていないなら、通勤・通学でどの線を利用するか、どのカードなら「分割後払い」が可能かなども判断基準にしてみましょう。