彼と同棲をすることになった。問題は、二人の拠点をどうやってオシャレに仕上げるか。話し合っている段階で、お互いの趣味が違うと、一緒に暮らすのが憂鬱に。
インテリアの趣味が合わない二人は果たして一緒に暮らせるのでしょうか?今回は彼とインテリアの趣味が合わないときの対処法についてご紹介します。
それぞれの拠点があるのが理想的

彼との同棲をスタートさせるうえで重要なのが「間取り」です。インテリアの趣味が合わなくても二部屋(2DKや2LDKなど)と共同のスペースがあるかたちなら、それぞれの拠点だけを好きなようにオシャレに仕上げるだけでOK。
共同のスペースはオシャレに仕上げるのではなく、シンプルに必要なものを置けばいいのです。問題は予算的にワンルームや1DKのように限られたスペースで暮らさなければいけないとき。さすがにワンルームの場合は、間仕切りで二部屋にするのは限界がありますが、1DKや1LDKの場合、広さによっては一つの部屋を二つに分けられます。
初めての同棲だからこそ、お互いに住み心地の良さを感じられるスペースに仕上げられるといいですよね。できれば二部屋を借りれるだけの予算があればベスト。もしくは二人共通の口座を開き、初期費用を貯めたうえで二部屋以上の物件を探す流れが理想的。
共同スペースは、よく話し合い妥協案を探る

それぞれの部屋は、二人のお好きなようにインテリアを配置します。喧嘩になりやすいのは共同のスペースをどうするかです。「シンプルにまとめる」といっても、どこまでをシンプルなインテリアとするか、人によって価値観は異なります。たとえ長く付き合っているカップルであったとしても、すべてが一致するとは限りません。
共同スペースに関しては、何回か話し合いを重ねます。インテリアの実例集を集め、お互いの理想とする部屋のイメージを共有してください。そこから必要なものを書き出し、一つずつ集めます。実際にその部屋で暮らし始めたときは、共同スペースが乱れないように定期的な片づけを。自分の部屋はともかく、お互いに使うスペースだけは整理整頓を心がけましょう。
間仕切りインテリアで小さなお部屋を二分割に

予算的にどうしても二部屋以上の物件を借りるのが難しくても、インテリアを工夫すれば大丈夫です。たとえば1DKの場合はダイニングキッチンとは別に一つお部屋があるということ。いわゆる「居間」を二つに分割します。
方法はたくさんありますが、そのうちの一つが「間仕切り」を使うこと。間仕切りカーテンもあれば、表面が雑誌ラックになっている間仕切りもあります。最近はただ空間を仕切るのではなく、小さなお部屋を有意義に使えるように収納とセットになっている場合が多いのです。
こういった家具を使いながら部屋を二つに割り、それぞれのスペースをつくることができます。天井までの空間を遮りたくない場合は、間仕切り専用の家具ではなく、シェルフを真ん中に置き、空いているスペースに観葉植物を置いてオシャレに仕切れます。予算と相談しながら、間仕切りインテリアを楽しんでください。
お互いに自分の拠点がほしいなら半同棲もあり

ちなみに……。
どうしても自分のスペースがないと、落ち着かない場合は、それぞれ拠点をもったまま半同棲をするのもありです。
たとえば自宅で仕事をしている場合、狭い空間の中に恋人と過ごしながら仕事をするというのは限界があります。彼が悪いというわけではなく、他人とリズムを合わせながら同じスペースで仕事をするには、やや厳しい環境です。
お互いに自立した関係でいたい。あるいは、彼とは付き合っていたいけど、生活リズムを崩したくない場合は、予算的にクリアになるまで今のままでいるか、あるいは今のかたちを最終的なパートナーシップのかたちとして落ち着かせる選択肢もあります。
彼とインテリアの趣味が合わないのは、仕方のないこと。自分の思うようにできないとはいえ、彼のセンスを否定してはいけません。
予算とも相談しながら、お互いに無理のない、かつ居心地の良さを感じられる物件を選ぶことが大事。二人の拠点となるお部屋です。焦らず「コレだ!」と思える物件に巡り合えるまで待ちましょう。