まだまだ肌寒いこの季節。「愛が足りない!」「ときめきが足りない!!」なんて思うときはありませんか?
今回は小説家でもある筆者が、ひとりで過ごす夜にもオススメできる「胸キュンしたいときに読みたい恋愛小説4選」を紹介します。
目次
『週末は彼女たちのもの』(島本理生/幻冬舎)

<あらすじ>
LUMINEの広告に合わせて書かれた恋愛小説をまとめたショートストーリー集。婚約者から結婚延期を告げられた女性、好きだった女性が婚約したことを知った男性、かつて恋した相手と再会した男女など、さまざまなシチュエーションに生きるさまざまな人々の恋愛を、オシャレな世界観で描きます。
<オススメ度☆☆☆>
『シルエット』(講談社)にて、群像新人文学賞を受賞。以降、数々の恋愛小説を発表し続けている島本理生さん。筆者も大好きな作家さんの一人です。どの作品もオススメなのですが、短い物語を気軽に読める本作は島本小説を読んだことがない方にもオススメ。長い小説が苦手な人にもぴったりです。
『真夜中の果物(フルーツ)』(加藤千絵/幻冬舎)

<あらすじ>
元カレが忘れていった捨てられない本、はじめて男友達と寝てしまった夜、彼女とうまくいかないときだけ飲みに誘う男友達など、どこか切ない恋の記憶をショートストーリーと短歌でつづった一冊。
<オススメ度☆☆☆>
まっすぐに進めない人たちの恋愛が詰め込まれたショートストーリー+短歌集。短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビューした著者ならではの感性は、誰もが青春時代に経験したことどこかほろ苦い記憶を呼び起こします。
『君の膵臓を食べたい』(住野よる/双葉社)

<あらすじ>
病院で『共病文庫』と書かれた文庫本を拾った高校生の僕。それはクラスメイト山内桜良がつづった日記帳であり、膵臓の病気を患った彼女の余命はもう長くないという現実が書かれていて……。
<オススメ度☆☆☆☆>
2016年本屋大賞に選ばれ、映画化もされたベストセラー。一瞬ドキッとしてしまうタイトルですが、最後まで読むと言葉の意味がすーっと胸にしみこみます。恋愛作品としても素晴らしい本作ですが、主人公が生きる意味を見つける人間物語としても非常に魅力的。
『ブリジット・ジョーンズの日記』(ヘレン・フィールディング/KADOKAWA)

<あらすじ>
ロンドンの出版社に勤めるブリジットは30代前半の独身。目標は節酒、禁煙、ダイエット、内面の安定と充実。しかし、現実はそう簡単にうまくいかず……。ブリジットの恋と人生を描く一冊。
<オススメ度☆☆☆☆☆>
映画化もされ話題となった『ブリジット・ジョーンズ』シリーズ。ぽっちゃりしていて大きなお尻がトレードマーク、大酒飲みのヘビースモーカー、ゴシップに強いが知的な話題には弱い、仕事は頑張るもののなかなかうまくいかず、恋愛もイマイチ……というブリジット。一見、ダメ女なのですが、共感できる部分も多くどんどんはまっていきます。何度も繰り返して読みたくなる一冊。
最後に番外編として、筆者の著作『ほんとうはいないかもしれない彼女へ』(学研パブリッシング)もご紹介させてください。ある雨の日に出会った謎多き少女の秘密に触れながら、一人の男の子が成長していく恋愛小説で、第1回「本にしたい大賞」受賞し、舞台化もされた作品です。もし興味があったら手にとってくださいね。
恋愛って心を温めてくれるだけでなく、日々の生活を前向きにし、明日を生きる元気をくれます。ひとり暮らしで心寂しい夜も心のよりどころになること間違いなし。どれもオススメなのでぜひ読んでみてはいかがでしょう。