2022卒採用選考本格化、今年の動向に中小企業が対応すべきこととは?




長期の計画と準備が必要な新卒採用。2021年卒採用では、選考本番という時期に新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言が重なり、採用計画・採用手法を急遽変更せざるを得ないという難しい年となりました。

この環境の変化にどのように対応するべきか、2021年卒の採用について振り返りつつ、2022年卒の動向を確認していきましょう。

2021年卒の採用の振り返り

「求人倍率も低下しているし、採用を全面的に停止している業界もあるのだから、今年はたくさんのエントリーが集まるのではないかと考えていたが、期待していたほどではなかった」

このような感想をお持ちの採用担当の人もいるのではないでしょうか。2021年卒の新卒採用で、最も大きな変化となったのが「採用手法のオンライン化」です。

「大手人気企業のように数千人ものエントリー数があるわけでもないし、やはり直接会って話をしたい」という考えでも、オンライン化によって学生の就職活動の動きや意識がどのように変化したかを把握しておく必要があります。

まずは、2021卒採用について企業側の採用活動がどのように変化したか、またオンライン化に伴いどのような課題を感じているのでしょうか。

面接(Web)実施率

まずは、Webを活用した面接の実施率を確認しましょう。

実施率は69.8%と7割近くの企業がWeb面接を活用しています。特に、従業員数5000人以上の大企業では94.3%と高い実施率でした。

注目ポイントは、Web面接を実施した企業と実施しなかった企業で、採用予定数を満たしたかについて、60.0%(Web面接を実施した企業)・46.8%(実施しなかった企業)と差が見られる点です。その理由として以下の要因が考えられます。

※就職みらい研究所「就職白書2021」データに対するひとり暮らしLab独自の解釈になります。
・大手企業であるほど実施率が高いため、単純に充足率も高い
・Web面接という手法を取り入れた影響で、これまで面接に至らなかった層の学生、例えば地方在住学生や実習期間中の学生などとの接点が増えた
・学生にとっても負担が少ないWeb面接 実施企業への満足度が高まった

新卒採用の課題

2021年新卒採用課題として、採用活動プロセスのWeb化への対応をあげる企業が39.7%と約4割にも上りました。

一方、例年高いポイントになる自社認知度、応募者への動機付け、採用に関わる人員数などをはじめ、ほとんどの項目で昨年比マイナスとなっています。長年続いた売り手市場の傾向が変化したことが、採用課題からも見て取れます。

Web化対応における課題、Web選考において伝えづらくなった情報、把握しづらくなった情報

いわば「Web化元年」とも言うべき年度らしく、Web化対応における課題で最も高い回答割合となったのは「ノウハウ」で63.3%でした。

採用活動がオンライン化する中で、会社のインターネット環境やWeb会議などのコミュニケーションツールを使いこなすことが急務とされました。そういったことからWeb化対応によるノウハウを課題としてあげる企業が多かったのかもしれません。

出典:「就職白書2021」リクルート 就職みらい研究所

就職活動において学生はどんな不安を抱えていたか

次に、就職活動のピークとも言える3年生の3月から4年生の5月にかけて初回の緊急事態宣言が重なり、急激な変化に翻弄された2021年卒の学生の就職活動について振り返りましょう。

2021年卒の学生にとって、新型コロナウイルスの影響=企業の採用縮小の影響を強く意識させることになります。度重なる「新卒採用中止」や「新卒採用縮小」のニュースによって不安を感じた学生も多くいました。

就職活動においてさまざまな不安の声が上がりますが、実際に2020年卒のときと比べて大きく増えたのは「景気動向によって不利になる」ということでした。

出典:「就職白書2021」リクルート 就職みらい研究所

2022卒採用を進めるうえで意識すべきこととは

2021卒の先輩たちの就職活動を見て、2022卒の学生は変化した就職活動にどのように対応しているのでしょうか。

活動を活発化させる学生の動き

「今までとは違う、就職活動が大変だったと感じる」という2021卒の先輩たちの声を受けて、行動を活発化させた2022卒の学生たちも多いでしょう。

インターンシップ・ワンデー仕事体験に応募したことがある学生は93.7%(前月比2.5pt増)で、参加したことがある学生は84.9%(前月比3.8pt増)となっています。

特に、Webのみで完結できるインターンシッププログラムの増加で、地方学生にとって全国規模の企業のインターンシッププログラムに参加しやすくなったことは、インターンシップの参加を増やした要因の一つと考えられます。

出典:マイナビ 2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(1月)

一方で、「就活への出遅れ」に不安を感じる学生の声

意欲的に就職活動する学生が増えた一方で、キャリアセンターには「就職活動に完全に出遅れてしまった」「何をすればいいかわからない」という学生の相談が増えている印象だと、複数の大学のキャリアセンター相談員の声を聞きました。

これまで大学に通学していれば、自然に学内ガイダンスの案内や友人のリクルートスーツ姿を目にすることになりましたが、そういった機会がないまま大学生活を過ごさざるを得なかった影響は少なくありません。

また、自己PRのエピソードの中心になる部活・サークル活動・ゼミ・留学などの学生生活で力をいれて取り組みたかったことが、軒並み突然の中止に追い込まれてしまった学生が多数います。「あきらめ」を抱えながら学生生活を過ごさざるをえなかった学生の気持ちに寄り添いつつ、丁寧な面接で学生の能力を引き出す面接力が求められます。

2022年卒の新卒採用を成功させるためには

2021年卒の新卒の就職活動に引き続き、オンラインで対応したり、コロナ対策をしたうえでの内定者集合を検討したりと、取り組まなければいけないことがあります。

また、学生にとってもコロナ禍でオンライン化にうまく対応できない学生もいれば、なかなか人に会えず相談できない、といった不安を抱えている人もいるでしょう。企業と学生、お互いの現状を理解し、それに向けた準備を行うことが大事となりそうです。

まとめ

企業にとっても採用ツールとしてはまだまだ歴史が浅いオンライン面接。小さな改善点を丁寧に積み重ねていくことが大切です。また、就職活動をしている学生がどんなことに不安を感じているのか、不満を持っているのか、など気持ちを汲み取ることがこれまで以上に求められるでしょう。

他社の人事との交流を増やすなど、これまで以上の情報収集に取り組んでみてはいかがでしょうか。






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