上司が知っておきたい!「Z世代」のライフスタイルの価値観や求める働き方




「2023年卒の新入社員は、2000年生まれ」と、ふと気が付いて驚くことはありませんか。この1990年後半から2000年生まれの世代は「Z世代」と言われています。

ニュージェネレーションである「Z世代」の能力を職場で発揮してもらうためには、お互いの世代の違いに対する理解やコミュニケーションが欠かせません。今回は「Z世代」の定義と特徴についてわかりやすく解説します。

Z世代とは?ニュージェネレーションを生んだ歴史

これまでも「団塊世代」「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」など、時代の特徴を反映した新しいジェネレーション(世代)が生まれてきました。「Z世代」とは、最も新しい世代を表すネーミングです。

「Z世代」の由来は、米国での世代分類で1980年~1990年代生まれを「ジェネレーションY」、その次の2000年前後~以降に生まれた世代を「ジェネレーションZ」とよんだことによります。

Z世代の特徴は日米ともに、「デジタルネイティブ」であることではないでしょうか。
Z世代が育ってきた環境を、インターネット関連サービスがスタートした1995年以降の時期とともに振り返ってみましょう。

【1995年】Windows95発売

【2000年】ADSLサービス開始

【2002年】国内インターネット人口普及率が初めて50%を超える

【2008年】Twitterが日本語版サービスを開始、iPhone3Gが日本で販売開始

「物心ついたころからインターネットツールが家にあった」「初めて買ってもらった携帯はスマホ」2000年生まれなら、ごく一般的な環境です。

Z世代が、「デジタルネイティブ」として常にIT機器に接点を持ち、成長してきた世代であることを改めて確認できたのではないでしょうか。

デジタルネイティブである今の大学生の意識調査からわかること

デジタルの普及によってコミュニケーションのとり方や価値観などは変化しているでしょう。デジタルネイティブであるZ世代の人がどのような価値観で行動するか、ヒントとなるアンケート資料があります。

現代の大学生の消費行動と、その背景を調査したアンケート(2019年7月時点で大学1~4年生。浪人や留年を考慮しない場合、1997~2000年生まれ)は、学生団体が主体となって調査・集計したものです。

デジタルネイティブである彼らが、日常をどれくらい「デジタルコンテンツ」に接して過ごしているかが数字として確認できます。

「自由な時間の使い方」を聞いたアンケートでは、1位が「動画配信サービスで動画を見る(74.4%)」と、圧倒的なポイントを集めています。親世代、上司世代の大学生時代には存在しなかったサービスが、圧倒的に時間消費につながっていることがよくわかるデータです。

そのほかにも「SNS・スマホで情報収集・発信する」が52.5%で過半数を超えるなど、リアルではないデジタルでのつながりに日常的に触れている姿が見えてきます。

▼アンケート内容:自由な時間の使い方

もうひとつ、Z世代の特徴的な価値観を表しているアンケート内容を紹介します。
流行に合わせたり、周囲の人と協調して場の雰囲気を盛り上げたりする消費行動よりも「自分が好きなことを徹底的に消費する」価値観をよいと評価する回答が、90.2%と圧倒的な支持を集めています。

残りの回答も「どちらともいえない」が8.3%です。この価値観を悪いと認識するZ世代は、ほぼいないともいえる回答結果となっています。

「周囲の意見や価値観に合わせてふるまうのではなく、自分自身の大切なものに時間やお金を使うことを良しとする」のは、性別や趣味・志向などの個人差に限らない、世代の共通点といえるでしょう。

▼アンケート内容:他人の消費に関する考え方

この調査データをまとめている大学生自身の総評からも、「自分」に焦点を当てることを重視する様子が伝わります。

引用:「自分自身のライフスタイルに合うか」「自分の成長に繋がるか」という自らの意志のもとで、消費の取捨選択していることがわかった。

このほかにも、時間の使い方やお金の使い方に関するさまざまなアンケート項目があります。「自分の大学時代」と比較しながら読み進めると面白い発見ができるかもしれません。

出典:大学生1000人に聞いた「大学生の消費」に関する意識調査 公益社団法人東京広告協会 大学生意識調査プロジェクト

Z世代に「活躍」してもらうためのキーワード

「最近の若者は……」という言葉が使われるのは今も昔も同じ。しかしできることなら、ジェネレーションギャップを埋め、Z世代にいきいきと活躍してもらいたいですよね。

「Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?」では、Z世代を理解するキーワードを「チル(まったり)&ミー(自己承認欲求、発信欲求)」と解説しています。

原田曜平著「Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?」 (光文社新書)

大勢の同期と切磋琢磨しながら競争し「より上の順位」を目指せ、といった励まし方では、Z世代のモチベーションを高めることはできないかもしれません。

・自分の仕事に社会的に価値があると感じられること
・自分自身の成長につながっているという実感があること
・裁量の範囲が広く、自分の影響力が大きいと感じられること

これらが伝わる声がけが必要です。

「君の作成した書類がとても分かりやすくまとまっていた。おかげで、スピーディーな顧客判断につながったよ」
「前回のミーティングでアドバイスしたことを、しっかり反映してくれたね。呑み込みが早いから、成長も早いだろうね」

など、「こんな小さなことはわざわざ口に出して伝える必要はないだろう」と考えてしまうようなことこそ、具体的に伝えていく意味があります。

新入社員全員に同じ言葉をかけるのではなく、一人ひとりの個性や特徴を認め、それを伸ばしていくことを応援するような姿勢や声がけを行っていくこと。「これからの理想の上司像」の在り方の一つとして意識してみてはいかがでしょうか。

まとめ

Z世代はデジタルネイティブであると同時に、新型コロナウイルスの感染症の影響による新生活様式への移行など、大きな価値観の転換とともに成長してきた世代です。

一人ひとりの個性を大切にして寄り添いながら、共に支えあう価値観はこれからますます必要とされるでしょう。経営者が自ら経営理念や会社の社会的意義を発信する「Twitter採用」で、中小企業が多くの優秀な学生の採用に成功する、といった事例が少なくないことも、その影響のひとつです。

これまでの組織の成功体験にとらわれることなく、「新しい企業文化」をZ世代とともに作り上げていくことが大切でしょう。






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