育休復帰後の環境づくりとは?法定+αのサポートで女性活躍を促進させる




1年以上も職場を離れることもある育児休業。育児休業の取得にあたって、不安や悩みを感じる人は多いのではないでしょうか。その不安や悩みは、育休復帰を受け入れる会社側にとっても言えることです。

今回は育休復帰する人も、受け入れる側の双方が知っておきたい「『育休復帰』+α」ともいえる「育休復帰サポート制度」を紹介します。

意外と知らない「育児休業」の基礎知識

「子どもが1歳になるまで仕事を休むことができて、お給料よりは減ってしまうけれど手当ももらえるのが育児休業」というイメージは、すでに多くの人がお持ちではないでしょうか。

まずは育児休業の、意外と知られていない大事なポイントから確認しましょう。

★育児休業は「育児・介護休業法」で定められている

★育児休業は、原則として子が出生した日から子が1歳に達する日(誕生日の前日)までの間で労働者が申し出た期間取得できる
【POINT:育児休業は本人が希望して、規定よりも短く取得することもできます】

★保育所に入所できない等、子どもが1歳6ヶ月を超えても休業が特に認められる場合は半年ごと最大2歳の誕生日まで育児休業が延長できる

★派遣スタッフや契約社員、パートタイマーなど、雇用形態は問われない。また、1日の労働時間が通常より短くても、次の2点に該当すれば育児休業を取得できる
∟ 1.同じ事業主に続けて1年以上雇用されていること
∟ 2.子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと

★育児休業は、「労働者が一定の時期に一定の方法で事業主に申し出をすること」を要件にしているため、申し出がない場合に自動的に育児休業は付与されない

★事業主は、要件を満たした労働者の育児休業の申し出を拒否することはできない

出典:厚生労働省 「Ⅱ 育児休業制度」

中小企業向けのマニュアル完備!「育休復帰支援プラン」を策定しよう

育児休業取得手続きと同時に取り組むべき大切なことは、育休からのスムーズな復帰と、その後の家庭と仕事の両立支援です。

特に、人手不足に陥りがちな中小企業向けに、厚生労働省では「育休復帰支援プラン」策定マニュアルを作成・公開しています。

策定マニュアルの中で特に役に立つのが、以下の実務で使えるマニュアルと書類サンプルです。
・産休・育休復帰支援面談シート
・産休、育休、職場復帰に関する各種書類書式
・妊娠から復職後までの手続きフロー解説書類
・業務引継書
・人事労務向け手続き管理表

その他、従業員への周知用リーフレット例や関連する助成金の紹介もあり、人事総務系スタッフなら一度は目を通したい内容になっています。

出典:厚生労働省 「育休復帰支援プラン策定のご案内」

育休復帰後の「ワーク・ライフ・バランス」を整える

「優秀な社員が、家庭と仕事の両立に悩んで離職してしまった…」という損失は、企業運営への影響は重大です。従業員にとって「働きやすい職場」であることは、優秀な社員を獲得し、いきいきと活躍してもらうために必須の条件といえます。

育休復帰後の働きやすさ向上のために、実際に行った企業の取り組み事例をご紹介します。

・法定を上回る期間の育児休業制度を導入
・従業員向けガイドブックを作成し、産休・育休・介護休業について、法定部分と自社独自の両立支援制度の周知。誰もが気軽に手に取れる場所に常時設置
・育児休業や介護休業期間中に月1回、職場の現状や会社の状況を説明する講習会を実施
・復帰直前に、業務の変更点などの現状説明とあわせ復帰後の働き方についての相談会を実施
・復帰後「慣らし運転」として職場実習期間を設ける
・復帰後、定期的なフォロー面談の実施
・これから出産を迎える女性社員と育児休業を取得し復帰した先輩社員との懇談の場を設ける
・データベース化により、仕事を省力化し、働く場所に選択肢を設ける。在宅勤務をしやすい環境を整えた
・事務所内にスペースを作り「育児コーナー」を設け、子連れ出勤を可能にした
・上司の育児休業と復帰についての理解を促進するため、経営トップ参加のもと管理職研修を実施

「滋賀県ワーク・ライフ・バランス 推進企業実践事例集2」より一部抜粋

それぞれの企業の業務内容や、従業員の希望に応じた柔軟な発想で取り組むことが大切です。

育休復帰後の環境を「マミートラック」にしないために

先ほど紹介したように国や企業ではさまざまな取り組みを行っており、育児休業の取得だけでなく、育児休業からの復帰後の環境づくりについても、考えていることがわかります。

会社側として育児休業を社員にとってもらえればそれで終わりというわけではありません。育児休業から復帰したあとの環境づくりがさらに重要だといえます。

マミートラックとは

マミートラックとは、子どもを育てながら働く女性が、仕事と子育ての両立のために本人の意思に反して単調な業務しか与えられないなど、昇進や昇格があるコースからそれて「まるで陸上競技場のトラックをぐるぐると周り、抜け出せないような」キャリアコースに乗ってしまうことを指す言葉です。

つまり、「育児休業は長期間取得できれば良い」「復帰後の業務は軽いほど良い」とすべての女性が考えるわけではないということです。

良かれと考えて法定以上の育児休業期間を用意しても、キャリア形成の観点からは、育児休業が長期間に及ぶことが本人にとって望ましくない場合もあります。一律に扱うのではなく、会社と従業員の間で、個々に職場復帰のタイミングを話し合うことが大切です。

会社側が労働者のキャリアを考慮して早期の職場復帰を促す場合は、「育児休業等に関するハラスメントに該当しない」ことに注意しましょう。

「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」を利用するのもあり

マミートラックを防ぐための有効な手段として、ワーク・ライフ・バランス重視型の社員にも、キャリア重視型の社員にも役に立つ両立支援を積極的に取り入れるのも選択肢としてあります。

その一つに、「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」があります。指定のベビーシッター派遣サービスを利用した場合に、承認を受けた事業者に雇用された従業員が1回あたり対象児童×2200円の割引をうけることができるものです。

中小企業は割引額の3%、大企業は8%を負担することで従業員にベビーシッターサービスを割安に提供できるようになります。育休復帰支援策として、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

出典:企業主導型ベビーシッター利用支援事業

まとめ

「必要最低限の育児休業」ではなく、社員のライフイベントの変化をサポートすることが大切です。もちろん、育休は女性だけに付与されるものではありません。(男性の育休に関して知りたい方はこちら!)

社内の声を集め、会社が育休復帰を精一杯支援するといった姿勢を伝えて従業員の育児と仕事の両立を支えましょう!






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