【愛情が五里霧中】実家から届いた“変わった物資”エピソードを紹介する

ライターのカツセマサヒコです。

「ひとり暮らしの楽しさを伝えよう!」というコンセプトの当媒体「ひとり暮らしLab」。これまで渋谷駅徒歩5分のモテ部屋に住む男子残金400円の貧乏大学生などを取材してきました。

今回もそんな「楽しいひとり暮らし」をテーマに企画を考えていたのですが、ある日、ふと思いました。実家から送られてくる物資って、結構ドラマがあるよね。と。

ということで、さっそく「実家から届く物資のエピソード」をツイッターで募集してみたところ、なんと60近くの話が集まりました! みんな実家からの荷物大好き!

今回は、この中から独断と偏見で、実家から届いた変わった物資エピソードをご紹介したいと思います!

1.超大量のチューブ型調味料

最初にお話を聞かせてくれたのが、ノマコフさん。

「めちゃくちゃ大量のチューブ調味料が届きました。写真、見ますか?」

――ぜひお願いします!

――届きすぎでは……?

「料理をしっかりするように! とのことで、母から送られてきます。にんにくとしょうがの割合に対して、取って付けたようなからしとコンソメが謎です」

――どうやって消費しているのかが、怖くて聞けないです。

こういうものって賞味期限も短いものが多い気がするから、料理する方も必死になる気がします。

2.物資のセレクトがおばあちゃんすぎる

続いて、茨城で寮生活をしている高校生・あるかさん。

「届くものが、完全に“おばあちゃん感のあるセレクト”なんですよね……」

――具体的に、何があるんですか?

「こんな感じです」

煮干しと、茶漬けと、お吸い物。

「煮干しは、身長を伸ばせということなんですかね……」

――すごい……手前のやつは、なんですか……?

「ホタテの紐と言っていました」

――高校生に送る物資とは思えないシブさ。

でも部屋でこういうもの食べてる高校生を想像したら、それはそれで可愛いと思えました。高校生すごい。

3.包装がおかしい

続いて、大学時代に東京でひとり暮らしをしていた、はなさん。

「月に一度、母から届くダンボールには、レトルト食品や衣類など、ありがちだけどありがたい物が入れられています」

――いいエピソードですね。

「でも一度だけ、拍子抜けして笑ったことがあります」

――何が届いたんです?

「これ、なにかわかります?」

――ユニクロのヒートテック……?

「いえ、餅なんです」

――え?

――本当に餅だった。

ヒートテックの袋がこんなに多才だとは思わなかったので、これから保管しようと決めました。

4.女性が幸せになる方法?

続いて、2年前に上京した大学生のみやこさん。

「上京1年目の夏に、お金がない! と騒いでいたら、実家の母から米やレトルトなどの食料支援物資とともに、コンドームが一箱送られてきました」

――なぜコンドームが……。

「電話で真意を尋ねると、贅沢な遊びができなくても、お腹いっぱい食べられて好きな男と寝ることができれば、女は幸せになれると至言を賜りました」

――お母さんパワフルすぎませんか。

「ちなみに当時、私に彼氏はいませんでした」

――元気出してください。

何事もストレートなお母さん、離れていても元気をもらえそう。

5.「おかづ代」

大分から上京してきた、ちゃんいーさんにもエピソードがある。

「じいちゃんから送られてきたものが、『おかづ代』と書かれた金一封です」

――おかづ代?

――本当だ。「おかづ代」って書いてありますね。

「『お小遣い』のことを言ってると思うんですけど……。あと、『久々に大分の美味しい魚が食べたい』って言ったら、魚を送ってきてくれたこともありました」

――わ、いいおじいちゃん。

「でも、届いたらものすごい異臭が漂ってました。開けたら、でろんでろんに変わり果てた大きな鯛とアジの開きが入ってました」

――悲惨すぎる。

「じいちゃん、クール便を知らないらしいんですよ。『鮮度を保ったまま運ぶなんてありえん!』って言われました」

――おじいちゃん……。

「じいちゃんは3年前に亡くなってしまったので、『おかづ代』の真意は分からないままですけど、この封筒を見る度、優しかったおじいちゃんを思い出してあったかい気持ちになるんですよね」

――めちゃくちゃいい話じゃないですか……。

腐った魚が届く悲惨さ、絶対に経験したくないことのひとつだと思いました。

6.偽名を使って届く荷物

8年前に名古屋を出てひとり暮らしをしていた、羽がもげたペンギンさんのエピソード。

「『おそのさん』という人から、大きめの荷物が届いたんです」

――おそのさん? お知り合いではなく?

「はい」

――なんか怖いですね……?

「中を開けてみると、3つ入りのよく売っているツナ缶がギッシリ敷き詰められており、その上には名古屋で有名な『寿がきやラーメンのカップ麺』と『ミートドリアの素』と『つけて味噌かけて味噌』が埋め尽くされていました」

――あ、ちゃんと食材なんですね。

「誰だろうと思ったら、送り状の判子の住所が地元で、しかもとてつもなく丸文字だったので、紛れもなく母のそれでした。『おそのさん』って言うのは、『魔女の宅急便』好きの私への粋な計らいじゃないかと……」

――素敵ですけど、なんでそんな回りくどいことを……。

「元々、少し変わった母なので、普通にありがとうと電話したら、『すきなものばかり入れたよ!』と言われました」

――あっさり認めちゃった。

「その直後に『おそのさんになったの?』って聞いたら、『あ、お母さんからじゃないよ!』と言われました」

――可愛いすぎる。遠回りな優しさ、素敵です……。

こういうお茶目なお母さんが大好きすぎる。

7.頑固なお父さんの優しさ

ひとり暮らしでパティシエとして働いている、ぴのこさんのエピソード。

「冬になると毎日忙しく、なかなか実家に帰省することも少なくなります。そうすると父親からこんなものがよく届きます」

――「えいよう費」。優しいネーミングで、いいですね……。

「中身は現金2~3,000円ほどです。いつも、現金書留ではなく、普通に郵便で届くので注意するのですが、どうも伝わらず……(笑)」

――お父さん、頑固な方なんですね。

「はい。昔から頑固で、不器用で、とにかく真っ直ぐぶつかってくる、そんな人です。 なんとも父親らしい仕送りで、届くたびにとても温かい気持ちになります」

――こっちまでほっこりです。

仕送りにまで性格が表われるのだから、やっぱり救援物資って、ドラマがある。

8.小ネタを仕込んでくる両親

大学進学を機に地元の愛媛県を離れて5年目になる、えりこさんの話。

「送られてくる救援物資は割と普通なものが多いんですが、 どうしても小ネタを挟みたがるんです」

――ほお。

「『イワムラファミリー赤十字活動』って、ヤバくないですか?」

――これは、だいぶ挟んできてますね?

「わざわざパワーポイントでこれを作ったのかと思うと、両親の暇さと愛情がしっかり伝わってきます」

――そういうの、たまらんです。

「あと、次の写真は、誕生日に送られてきたものなんですけど」

――お! なんでしょう?

――「Donmai(ドンマイ)」って書かれてません?

「誕生日に現金が欲しいと言った娘に、これです。『欲しくば働け』の現実を教えてくれました」

――過酷すぎる。

「後から、きちんと誕生日プレゼントはもらえたんですけどね(笑)。最近は、たまに両親のカラオケ動画が送られてきます。両親のカラオケ動画ほど、なんとも言えないものはないです。なんだかんだで、救済物資よりも、『次はどう来る?』という楽しみが尽きません」

――愉快な家族を持つと、ひとり暮らしはめちゃくちゃ楽しそうですね。

でも現金かと思ってフェイクだったらさすがに家族のこと嫌いになると思った。

9.女子大生にプロテイン

大学生のおたさきさんが語る、物資エピソード。

「高校時代に陸上をやっていたんですけど、その名残りからか、未だに母からプロテインが送られてきます」

――ガチなやつですね?

「一応、華の女子大生なんですよ? さすがにプロテインは……」

――たしかに……。

「毎朝飲むのがすっかり日課になっちゃってます……」

――飲んでるのえらい。

「最初に送られたときはさすがに驚いたし、怒ってしまいましたが、これも愛だなあって」

――親の愛って、どこか歪んでナンボみたいなものかもしれませんね……。

おかげで元気にやっているなら文句は言えないですもんね。

10.食べ比べを強いてくる

親の考えていることがよくわからないという、いしたはさんのエピソード。

「4月に、親から大量のコーンフレークが届きました」

――おお、いいじゃないですか。

「なぜか、シュガータイプとノンシュガータイプ合わせて6袋で、それぞれすべて、違うメーカーのやつでした」

――急に怖い。

「5月には、ます寿司が三種類届きました」

――なぜまた3種類も……。

「そして先月には、昆布が届きました。これは、煮昆布と、とろろこんぶと、かみかみこんぶでした」

――お母さん、コレクター精神が旺盛な人か何かなのでしょうか……。

食べ比べした結果、コーンフレークにめちゃくちゃ詳しくなったら最高。

11.救ってくれたのは、母親のわかりやすい愛情

続いて、20歳を迎えた、もえこさんの物資エピソード。

「高校を卒業してから一人暮らしをはじめました。一年前、学校に行きたくなくて、辛くて辞めたくて、マンションの5階から飛び降りようと思うくらい追い詰められていて。毎日母に電話していました」

――辛い過去があったんですね……。

「電話口で、ずっと赤ちゃんみたいに泣き喚いていました。数日後、いつものようにお米の仕送りが届きました。いつもはお菓子やジュースなどを一緒に入れてくれるのですが、そのときだけ、一冊の本が入っていました」

――おお、なんの本だったんですか?

「これです」

――松岡修造wwwwww

「母からの分かりやすい愛に、ほっこりしました」

――お母さんの熱さまで伝わってきそうなエピソードですね。

やっぱり松岡修造さんのアツさはすごい。

12.ペットのご飯の方が多い

続いては、犬と一緒にひとり暮らししているkaeruさん。

「実家の母から荷物が送られてきたので見てみると、大量の犬用ご飯と、その隙間に、人間用の缶詰が入っていました」

――なんかほっこりします。

「あくまでも人間の缶詰は、梱包の隙間を埋めるためだそうです」

――お母さんが犬を大事にしたい気持ちも、なんとなくわかります。

でも隙間に梱包されているのが「ズワイガニ」って、めちゃくちゃ愛情を感じました。

13.完全にホラー

ひとり暮らしをしているオノさんのエピソードは、閲覧注意。

「実家からの荷物に、姉の顔写真のコピーが入っていました」

――おお。兄弟愛というか、なんというか。

「マジで心臓が止まるかと思ったので、見てください」

――マジで心臓が止まるかと思った。

いきなりホラーで本当にびっくりしました。

14.明太子と一緒に送られてきた○○○

実家が福岡で、大学から関東でひとり暮らしをしている女子大生、こいろさんの話。

「1年ほど前、福岡の明太子が食べたくなって両親に連絡したついでに、『最近下着を買えてないからパンツだけでも送って欲しい』とお願いしたんですけど」

――ほおほお。

「明太子と一緒に、冷凍されたパンツが郵送されてきました」

――分けなかったんだ。そこ、分けなかったんだ。

「カチコチだったパンツは自然解凍しました。とても明太子臭かったです」

――感想までありがとうございました。

たとえいろんな性癖があっても、この組み合わせだけはみんなNGだろうと思いました。

15.懸賞マニアの私に届いたもの

懸賞マニアのみくまゆさんの家に届いた物資の話。

「私は大の懸賞マニアで、最近はタブレットやお酒などを当てているのですが、それを知っていた母が『もっと応募しなさい。葉書が沢山あれば助かるでしょ』と、大量のハガキと切手を送ってくれました」

――お母さん優しい。

「ただ」

――ただ?

「消費税が上がる前の切手とハガキでした。気付かずに応募しまくったら、大量に『料金不足です。10円貼ってください』と返ってきました」

――ひたすら辛いですねそれ。

郵送物の二度手間ほど精神的にダメージがくるものってないと思う。

16.防犯用に持たせてくれた武器が最強すぎる

東京で上京生活をしているあゆみさんのエピソード。

「家の近くでアイドルが刺される事件があった。東京って怖いね」と、電話でお母さんに話したら、防犯グッズが届いたんですけど……」

――防犯グッズ、たしかに大事ですよね。

「これでした」

鹿のツノ。

――そんなことってあります?

「『それ、腰に付けて歩いとったら不審者も逃げてくやろ』という有難いお言葉付きでした」

――もっといろんなものが逃げていきそうですけどね。

モンスター○ンターに出てきそうで、ちょっと見てみたかったです。

おわりに

以上で、実家から届いた変わった物資エピソードを終わりにします。

このほかにも、「ピコピコハンマー」や「実家の岩手から届いた野菜が、何故か今自分が住んでいる茨城県産」とか「50個弱のりんごが入ったダンボールが一冬に3回届く」といった怪奇現象に近い物資エピソードもあれば、「誕生日に野菜ジュースが2ケース届いた」「ところてんが食べたいとインスタのストーリーに載せたら、翌日母から送られてきた」といったあったかいエピソードまで、多数寄せられました。

親御さんによって送ってくるものはそれぞれですが、共通して言えるのは、やっぱり自分の子どもが心配だということ。
「またヘンなもの送ってきた……」と憤ることもあるかもしれませんが、笑って感謝することも、忘れずにいたいものですね。

それでは、ひとり暮らしをしている皆さん、ご家族は大切に!
(エピソードを紹介してくださった皆さん、ありがとうございました!!)

おまけ

ももすけさんが受け取ったレターパックの中身。

直接、スナップえんどう。

そんなのありかよ。

おわり

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この記事をかいた人

カツセマサヒコ

1986年東京生まれ。下北沢の編集プロダクション「プレスラボ」でのライター・編集者経験を経て、2017年4月より独立。 広告記事、取材記事、コラム、エッセイ、Web小説等の執筆およびメディア運営・企画・取材・編集・拡散等の領域で活動中。趣味はTwitterとスマホの充電。