料理初心者が自炊に挑戦してみたらどうなる?【生姜焼き編】

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自立した一人暮らしをするために必須なのが、家事。料理をしながら、同時に節約もしなくてはいけないのが難しいところ。
そんな一人暮らしの皆さんの不安を解決すべく、ひとり暮らしLabも立ち上がりました。「料理をしたことがないからこそ、リアルな情報が伝えられる」という編集部の指令を受け、ライター・しばが人生初の自炊にチャレンジしてみました。結果はいかに!?

料理を失敗しないための黄金則

さて、何をつくりましょう? 読者の皆様にも試していただけるよう、節約できて美味しいものがないか、考えてみました。カレーだと具材を切って煮込むだけで簡単ですが工夫がないし、ハンバーグだと手間がかかりそう。簡単だけど作ったといえるような料理はないか…そう考えた結果、生姜焼きを作ることにしました。
「え?、レシピを見ながら作るのなんて面倒だよ」という人もいるでしょうから、レシピを見ずに作ってみます。生姜焼きぐらいメジャーな料理なら記憶だけで作れるでしょう!(…これが、すべての間違いのはじまりでしたが…)

まずは、初めての料理に失敗しないため、編集部内で料理の失敗談をリサーチしてみたところ、
・鍋を作ろうと思ったら、汁の分量を間違えてまったく味がしなかった。
・そもそも調理器具がなくて料理できなかった。
・肉を焼いたが生焼けだった
など、先人達は数々の失敗をしてきている模様。ふむ。僕は、先人達のこの失敗を教訓に、「料理が成功するための黄金則」をなんとなくまとめてみました。

それがこれ:
(1)調理器具を確かめる。
(2)分量を量る
(3)生の可能性があるので少し焼き過ぎる程度に。

これらを守れば、初めて料理をする僕でも成功すること間違いなし。難しいことではない、これさえ守ればおいしいものが作れそうです。しかしここで、僕の脳内に悪魔のささやきが…「料理の本当のプロは、感覚で美味しいものがつくれる。分量を計るなんて二流だ」…せっかくの一人暮らし、細かいことを気にしていられるか!と、分量を感覚でトライしてみることに。

料理にチャレンジ!

黄金則の(1)より、しっかりと調理器具があるのか確認。これまで料理をまったくしなかったので器具が足りない可能性がありますからね。フライパン、包丁、まな板、さいばし、どんな単純なものでも確認しておきます。親が送ってきてくれたままの新品も多数。
次に食材、調味料を確認します。肉、玉ねぎ、生姜、しょう油、みりん。料理酒を入れると美味しいらしいので、探しましたが見つからず。同じお酒ならいいだろうと日本酒を奥から持ってきました。これで準備満タン、いざ先人達の思いをのせて戦場に行ってきます。
料理
まずは、玉ねぎをカットしてフライパンへ投入。野菜から焼かなきゃいけないことくらいは知っていました。ですが、ここで言いようのない違和感が僕に襲いかかります。
「あれ?生姜焼きって玉ねぎ入ってたっけ……?」まあ、入れてしまったものはしょうがないからこのままでいっか。と思っていたら、気づきました。
{{生姜切るの、忘れた!!}}
生姜焼きのくせに生姜が入っていないという大ミスをやってしまった僕は、音を立てている玉ねぎを放置して急いで生姜をカット、追加で投入です。
2
写真を切った直後の慌てている状態の時に撮ったものです。ブレブレですね。

玉ねぎがいい焼き色になってきたので、次はいよいよ肉の番です。意気揚々と冷蔵庫から取り出して見てみると、重大なミスを犯していたことに気づきました。
なんと、牛肉だったのです。スーパーで値引き品だったものをろくに確認せず買ってきましたが、まさか牛とは。
しかし、「肉であることに変わりはない。むしろ値段的には豪華じゃないか」と言い聞かせ、このまま料理を続行します。

すでに玉ねぎ投入の時点でフライパンがいっぱいになっていたので、肉を入れた時点ではフライパンからこぼれそう。謎の玉ねぎと牛肉、もはや自分でも何を作っているのかわからなくなってきました。

肉に多少火が通ってきたところで各調味料を投入。
しかし、ここにきてまたしても問題発生です。
あれほど調理器具を確認したのにもかかわらず、計量スプーン、軽量コップを持っていないことが発覚。ただのコップはあるけれど、これでは使い物になりません。またしても料理したことがないものへの壁が立ちふさがります。

しかたがない、直にいこう。自分の勘を信じるしかありません。なんのために黄金則を作ったのか、(3)以外は守れてないじゃないか。
そんなわけで日本酒を投入。ちなみに、レシピを見るのも面倒なので調味料も適当に選ぶつもりでしたが、いつぞやの友人が「肉料理にはみりんと料理酒と醤油いれとけば何とかなるよ」と豪語していた記憶がよみがえり、その通りに。
3
ドボボボッ! …あっ…。あきらかに量が多い。キッチンを包む、お酒の香り。
入れすぎたお酒とバランスをとろうと、他の調味料も多めに入れて味の調整を量ってみることに。もはや量が合っているかどうかわかりませんが、他の調味料もこのくらいの量だろうという感で入れました。
何気なくみりんの材料欄を見てみると、なんとこれもアルコール。さすがにアルコール入れすぎです。そこで、少しでも薄まるようにとの願いを込めて水も投入しました。
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汁が多くなり焼いているというより煮ている状態に、明らかに生姜焼きではありません。

実食…!

肉の赤みがなくなるまで煮込んでついに「生姜焼き」完成です。ここまで来るのに相当な時間を使いました。
そもそも豚をいっさい使わないという斬新さ。さておいしいのでしょうか、さっそく実食です。

まずは肉から食べてみましょう。つゆに浸っているところの肉を取り、一口。口にいれた瞬間、濃厚なアルコールの香りが全体を包みます。まるで日本酒を飲んだ時のような、いや、みりんもドバドバいれたので、もはやただのアルコールを口に含んだ気分です。肉を噛もうとするとトロけました。玉ねぎも同じく触感がない、煮込みすぎましたね。なんで生姜焼き食べて煮込みすぎって感想が出てくるのか、不思議でなりません。そして、気になるお味は完全に某チェーン店の牛丼の具そのものです。ただし、アルコール臭さを除いては……。本当は生姜焼きっぽさを出すためにキャベツも買っておいたのですが、あきらめてどんぶりへご飯と一緒に盛りましょう。
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というわけで、つゆだく牛丼をつくってみました。嘘です。生姜焼き失敗ですね。
生姜焼きを作るはずが牛丼になってしまうなんて、世の中不思議なこともあるもんですね。ちなみに完食したあとは酔っ払ってしまったときのように気分が悪くなりました。
そのうえ、さらなる不運が僕を襲いました。材料を買ってきてから日をあけて料理してしまい、悪くなっていたのか腹痛になるというおまけ付き。唯一守れていたはずの黄金測③も役に立たず。やはり食材は新鮮なうちに使わなきゃだめですね。

ただ、失敗ばかりでしたが初めての自炊はなかなか楽しめました。一人暮らしだけど自炊をしたことはない皆さん、いちどはやってみるのもいいものですよ。今回のように、生姜焼きが牛丼になるという摩訶不思議な、失敗しすぎて逆に成功することもあるかもしれません。ただ一つ、レシピはきちんと見ながら作ってくださいね。

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