朝の定番であるトーストなど、リーズナブルに食べられる食パン。しかし、意外と賞味期限が早いので、一人暮らしで毎日食べる習慣がないとちょっと購入するのをためらうことも……。
実は冷凍保存を上手く使えば、パッケージに記載された賞味期限を少し(1ヶ月程度)過ぎても、食パンを美味しく食べられるんです!
目次
◆食パンを冷凍保存するコツ3つ
冷凍保存と言っても、食パンを冷凍庫に放り込めば良いというものではありません。間違った方法で冷凍保存すると、デンプン劣化が起こるため硬~いパンが出来上がってしまいます。せっかく保存したパンも美味しくなければ意味がありませんよね。
・ラップかアルミホイルで包むことを忘れずに!
食パンを1枚ずつきちんとラップなどで包んでおきましょう。これは冷凍時に食パンが周りの空気と触れることを防ぐ効果があります。空気が入ると酸化してしまいます。
さらに、温度が変化することで水分が抜けてしまう「冷凍焼け」も手伝って、パンがパサパサになってしまいます。できればジップロックに入れて真空状態で保存しておくことをオススメします。とはいってもあまりギューギュー押して空気を抜こうとすると、食パンの柔らかさが損なわれることもあるので気を付けてください。なにごともほどほどです。
・ラップとアルミホイルで迷ったら?
食パンを包むものに困った場合、長期保存が想定されているならラップを選びましょう。ラップで包むと、ほかの食材との臭い移りが比較的少ないです。また、乾燥もしにくくなります。
一方、アルミホイルはすぐに低温状態になるので、冷凍のスピードも速いのが特徴です。
これはアルミホイルの熱伝導率が良いからで、急速に冷凍されることによってうまみの成分も損なわれ難くなります。美味しさをそこないたくない、比較的すぐに食べるという場合は、アルミホイルがおすすめです。
・冷凍庫は開け閉めを少なく
冷凍庫は毎日開け閉めしますが、その際に内部では急速な温度変化が起こっています。
凍った食材に暖気が触れてしまうと、食材の解凍が起こり冷凍焼けが進みます。実家で冷蔵庫を使う際「開けたら閉める!」と怒られたこと、ありませんか?あれは、実はこの冷凍焼けを避けるためなのです。
◆食パンを解凍するコツ3つ

・凍った状態で焼く
解凍した状態からトースターなどで一気に焼くことで、食パンの中に残っている水分が逃げません。
冷凍→解凍の際に、どれだけ水分を残しておけるかでパンのふんわり感が変わってきます。
・トースターを温めておく
トースターを事前に温めておくと、冷凍された食パンに熱が中まで通りやすくなり、美味しく焼きあがります。表面は適度に硬くなりつつも、中身のふんわり感を維持できるので、試してみてください。
トースターが温まったらラップやアルミホイルを食パンから外して焼きましょう。焼く時間は、通常の食パンと一緒でOKですよ。
・水分が足りなければ足してみる
冷凍→解凍すると、多少は水分が足りなくなっているのは仕方ありません。そこで食パンに直接水を足すのも良い方法です。
解凍時に霧吹きで水を吹きかけたり、湿らしたキッチンペーパーをかけたりして、表面に水分をつけるのも手です。より柔らかいパンが好みという方であれば試す価値があります。この場合はフライパンを使って焼き上げましょう。

パンの保存には冷蔵は向きません。パンのデンプン劣化が進みやすいとされる温度は0~4℃であり、冷蔵庫はまさにこの温度帯となっています。
美味しく長期間保存するなら、冷凍保存がもっとも適していると言えるでしょう。焼きたてそのままのふわふわ感を維持できるわけではありませんが、コツをつかめばそれに近い美味しさを維持できますよ。