暖房つけっぱなしって節約になる?何時間の外出まではつけっぱなしがお得か計算してみた

冬も深まり寒さが厳しくなってきました。こんな季節には暖房が欠かせません。ついついエアコンをつけっぱなしの部屋に引きこもりがちになってしまいますが、気になるのは電気代。

エアコンは電気代が高いので、こまめに切った方がいいのかも。一方で、「エアコンはつけっぱなしの方が電気代はお得」という説も聞こえてきます。本当のところはどうなっているのでしょうか?

エアコンはつけっぱなしがお得説

「エアコンは24時間つけっぱなしの方が電気代が安い」という説がありますが、もしもウソだったら電気代が大変なことになるので簡単には試せません。

実はこの説には根拠があります。エアコンは、スイッチを入れて急速に部屋を暖めるフェーズと暖かくなった部屋の温度を保つフェーズでは消費電力が圧倒的に違うのです。

外出から帰宅後、エアコンのスイッチを入れます。このとき、冷え切った部屋を設定温度まで暖めるので非常に大きな電力を必要とします。エアコンの機種によっても異なりますが、このときの消費電力は1900Wくらいになるそうです。

一方、一度暖まった部屋の温度を保つのはそれほど電力は必要としません。省エネ性能の高い最新の機種なら100~200Wなのだそうです。

つまり、こまめにエアコンのスイッチをオン/オフすると、オフするたびに部屋の温度が下がり、次にオンしたとき温度を上げるために大きな電力を必要としてしまいます。それよりも常にエアコンをつけっぱなしにして低い電力で部屋の温度を一定に保った方がトータルでみたときに電気代が安くなるというわけです。

実際にエアコン代を計算してみた

計算上は使う時間だけ使用する、がお得?!

実際にどうなるかシミュレーションしてみましょう。

(A)まずは部屋にいる12時間だけスイッチを入れるケース。
最初の1時間は部屋を暖めるため1900Wで運転、残りの11時間は150Wで運転すると仮定します。
消費電力 1900(W)✕ 時間1(h)+消費電力150(W)✕時間11(h) =電力量3550 (Wh)
(B)次に24時間ずっとつけっぱなしのケースです。
消費電力 150(W)✕ 時間24(h) =電力量3600 (Wh)

この比較から言えば、(A)12時間だけスイッチを入れるケースの方がトータルの消費電力は低く、その分電気代も安くなります。

実際、ネット上の体験談でも、24時間つけっぱなしの方が割高になっているケースがたくさん見られました。

エアコンつけっぱなしが高くなる理由

・エアコンの性能

まずはエアコンの機種による省エネ性能の違いが考えられます。エアコンの省エネ性能は15年前より40%よくなっていると言われています。特にエアコンの省エネ性能は設定温度をキープするときの最低電力で差が付くそうです。今回は150Wで計算しましたが、最新の機種なら110Wのものもあり、反対に古いものだと200Wを超えることも考えられます。

・外の気温と部屋の断熱性

さらに外気温の低さと部屋の断熱性能の影響も考えられます。鉄筋コンクリートのマンションと木造アパートでは部屋の断熱効果が大きく異なります。断熱性能が低いと外の気温によって部屋がどんどん冷やされ、設定温度をキープするだけでも余分に電力を消費してしまうことになります。

つまり、最新のエアコンで断熱効果の高い部屋であれば24時間つけっぱなしの方がいいかもしれませんが、エアコンを選べない賃貸の部屋の場合、電気代が高くなってしまう可能性もあります。

エアコン省エネのコツは?

スイッチをこまめにオン・オフするほうが電気代が安くなる可能性が高いものの、スイッチを入れた直後の冷たい部屋を暖めるとき、エアコンの消費電力が非常に大きくなるのは本当です。

なので、神経質にエアコンのスイッチをオン/オフするのはおすすめできません。学校や会社へ行って半日くらい家を空けるときにはエアコンを止めた方がいいかもしれませんが、お風呂に入る間とか、ちょっとコンビニに買い物に行くくらいの時間であれば、つけっぱなしでもいいでしょう。

その他のエアコン省エネのコツには、こまめにフィルターの掃除をすることがあります。フィルターが汚れていると電気を余分に使ってしまいます。また、サーキュレーター(扇風機)を使って部屋の空気をかき混ぜることも大切。暖かい空気と冷たい空気が混ざり、部屋の温度が一定になるため、暖房の効率がよくなります。

冬のエアコンの電気代は悩みの種です。省エネのコツを賢く使って暖房の効率を上げ、厳しい冬の寒さを乗り切りましょう。

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