今年の夏は「風鈴」を飾ってみない? 風鈴の効果や種類を調べてみました!

日本の夏の風物詩といえば風鈴。最近は少なくなってきましたが、蒸し暑い日本の夏を少しでも心地よく楽しんで過ごそうという昔の人の生活の工夫です。チリンチリンと鳴る音を聞くと冷房を使ってなくても、どこか涼しい気分になりますね。実は風鈴には、夏の季節を感じる以外にも、いやしの効果があることを知っていましたか?。

1:森の中の音を聞くようないやしの効果

風鈴の音は、川のせせらぎ、そして小鳥がさえずり音などと同じ、いやしの効果があるようです。これら自然の中のいやしの音には3000ヘルツ以上の高周波の音が含まれています。

高周波音のうちでも心地よく感じられるやさしい音は、脳の中でβエンドルフィンやセレトニンというホルモンを分泌させ、自律神経系をリラックスさせるといわれています。そのことで脳内のストレスを抑制し、思考や運動能力を活性化。元気ややる気を引き出してくれるそうです。つまり、風鈴は家の中にバーチャルな森林浴空間を作り出してくれるわけですね。

2:自然の持つゆるさを感じる「ゆらぎ」によるいやし

風鈴がゆらゆらと風に揺られる姿にもいやしの効果があるようです。

これには「1/fゆらぎ」が関係しています。いやしの効果をもたらすといわれている、リラックスできるクラシック音楽には1/fゆらぎが含まれていますし、自然界でも雨音や心臓の音は1/fゆらぎになっています。音だけでなく海の波やろうそくの炎のゆらぎなど目に見えるものにも1/fゆらぎがあります。そして、風鈴にも同じ効果があります。

専門的に言うと、1/fゆらぎとはスペクトラム密度が周波数fに反比例するゆらぎのこと。おおざっぱにいえば、「不規則さ」がちょうどいい感じで混ざり込んでいることです。
機械がつくる規則正しさではなく、自然が持つゆるさでしょうか。それを目や耳で感じさせてくれるのが風鈴なのです。

3:ガラス製だけじゃない。いろいろな風鈴の種類

風鈴はガラス製のものが一般的ですが、金属でできたものや木製のものなどさまざまな種類があります。

○江戸風鈴

ガラス製の風鈴の中でも伝統的な江戸(東京)の風鈴です。縁の部分がギザギザになっているのが一番分かりやすい特徴。型を使わずひとつひとつ宙吹きで作られるので、すべて形や音色が違うオンリーワンの風鈴になっています。ドーム型の「小丸風鈴」がスタンダードな形ですが、他にも「ひょうたん」「しんすい(球形)」「すずらん」などかわいらしい形の風鈴があります。

○南部風鈴

岩手県の伝統工芸として有名な南部鉄器の風鈴です。鉄でできています。音色が高く、ひとつの音が長く響くのが特徴です。

○明珍火箸風鈴

兵庫県姫路市の伝統工芸で、四本の火箸(鉄製の棒状のもの)を吊り下げた変った風鈴です。火箸同士が当たって澄んだ音を出します。

まとめ

風鈴の音を聞いて涼しさを感じるのは、風が吹いたのを連想する想像力があるからだそうです。繊細な感性を大切にしてきた日本人ならではの文化です。そして、風鈴にはいやしの効果もあります。この夏は部屋に風鈴をつけて、その音色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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